むさしは頑張っています

　今日は、むさしの事を書きます。
　みなさんのお気持ちのおかげで回復をしてきている事と、今現状の事を。



　昨年11月に腎臓病が発覚し、緊急入院をしてから一度は退院をし落ち着きを取り戻したり、また危険な状態に陥ったりを繰り返してここまで来ています。
　その以前から診ていただいている先生に、薬や注射を少しづつ変えてむさしに効果のあるものを探してもらったり、治療の方向性を示していただいたり、本当によくしてもらいました。
　当初は2.3日に一度は診察をしてもらったり薬をもらったり、療法食を買いに行ったりと病院へ通っていたのですが、現在は週1回の診察にまで落ち着いています。
　その日に血液検査をしてもらい数値で経過観測しているのですが、むさしはがんばっています。
　徐々に良くはなってきていました。
　そして元気になってきたからでしょうね、外に出たがる様になってきます。
　先月くらいから、自分も一緒に行き散歩をする様になってきました。
　最初は少し、そして岸壁まで行き海を眺める様に(むさしは海岸生まれで海が好きなんです！)なり、そして家の周りを回ってこれる様になり、空き地へも遊びに行く様に。
　そうしているうちに、やっぱり外が好きなんですね、家に帰りたくないみたいで車の下に隠れたりと困らせてくれる様に。
　お客様の予定がある時や急いでいる時、ごはんをあげなければならない時なんかは大変です(笑)。
　今はまだ、むさしは自力でごはんを食べる事をしてくれません。
　少しは舐めてくれたりもしますが、一日の必要量に全然足らないので、シリンジで強制給餌を続けています。
　一日四回、薬を混ぜたり点滴もしたり、むさしは嫌がります。
　自由を思い出したむさしには、無理やりされることがとても嫌なんでしょう。
　足でむさしの身体を抑えて両手を掴み、無理やり口に入れています。
　暴れることもあります。
　むさしには相当なストレスでしょう。
　そういった事を繰り返すうちに隠れたり逃げたりするので、家の中に閉じ込める様になりました。
　すると他の子達は出たいのに出れないストレス、むさしも出れないストレスやごはんのストレス、それらが僕自身のストレスなり溜め込んでいき、それがみんなのストレスに・・・
　その内にむさしは知らない間に外に行き帰ってこなくなってきました。
　その度に探しに出て時間を取られ、そんな事を繰り返してどうにもならなくなり、少し前から自由に外に行かせるしかなくなりました。
　でもそうすると、僕自身が楽になったのはどっちでもいいのですが、周りのみんなも落ち着きを取り戻してくれました。
　むさしも、外に出て満足するとすぐ帰って来ます。
　なんならテラスのソファで昼寝をするだけでいい時も。
　そうやって、見た感じでは元気になってきています。
　体重は減っています。
　血液検査も良くなったり悪くなったり。
　それでも当の本人は元気に歩き回りトコトコ小走り時には全力ダッシュで走って逃げられたり(笑)。
　つい先日は、朝帰りしたと思ったらモグラを咥えて帰って来ました・・・(笑)。
　それこそ二ヶ月ぶり、病気になる前以来なので相当楽しかったんでしょうね。
　興奮したんでしょう(笑)。
　そんなむさしの病態は、現状良くはありません。
　でもむさしは元気です。
　腎臓は回復する臓器ではないと聞いていますが、それでもむさしは頑張っています。
　だから、自分もそのむさしに付き合っていきたいと思っています。
　むさしがこっちのペースに合わせてくれているのかも知れませんね。
　そんなむさしと、いつかは来るその時まで、ずっと一緒にいたいと思っています。

　最後に、この一年間お世話になった担当のお医者様が病院を去る事になりました。
　ショックはありますが、先生がいてくれたからむさしはここまで頑張ってこれた事と、自分自身も頑張れたのです。
　いつか再開できた時に、むさしは元気です、そう言える様にこれからもがんばります。
　小川先生、本当にありがとうございました。



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