海人伝統の舟『サバニ』

海人伝統の舟『サバニ』

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本日は旧正月の三日です。
すごく陽気に包まれたお正月を過ごしている糸満ですが、
ここにも年初めの行事として初詣に参られる方々が…

 

伝統を現在につなぐ舟『サバニ』

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糸満に代表される『海人』の二文字、
『うみんちゅ』と呼ばれる漁師さん達が、
琉球の時代から乗り継いできた小型の木造帆船が『サバニ』です。





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現在では大型のスクリュー船で遠洋漁業などに行くのが普通になり、
『サバニ』での漁はほぼなくなりました。
時代の流れはやはり強く、
需要が少なくなった『サバニ』はその製造者も少なくなり、
この何百年と工夫して進歩してきたその造船技術も失われかけていました。




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しかし、その伝統と造船技術や操船技術を失くしてはならないと、
海が好きな方達が、
『漁船』としての舟の生き方から『レース舟』としての生き方を作り出し、
今では慶良間諸島の座間味島から那覇までの『座間味レース』など、
たくさんのサバニレースが催され、




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需要が高まったサバニを修理するために、
そしてサバニ愛好者が増え新造船を要求され、
いままたその製造技術も受け継がれています。




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やど有からも見えるところにある『糸満海人工房・資料館』は、
そんな海人の歴史やサバニなど、糸満の漁業の歴史を展示しています。
そしてそこに、沖縄でも数人になっているサバニの船大工さんが、
お弟子さんと共に新しいサバニを産み出しています。




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この日は、そんな方達が一年の初めに漕ぎ初めとして大漁旗もつけて、
糸満の氏神様『白銀堂』に初詣をしてみんなで集まり、
今年も宜しくお願いします、と言う会でした。
お客様にも乗っていただけるお話も頂いていたのですが、
あいにく自分はだんどりが悪くて時間の都合をつけられないまま、
やどからの写真を撮らせて頂きました(笑)。
また都合がつけば、サバニに乗せて頂きたいです。





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沖縄の青い海と青い空に、
サバニの優雅な姿が美しく滑っていました。





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